お寺の報恩講

親鸞聖人の命日に恩徳を称え、聖人のおすすめになった念仏の教えを聞くことを趣旨とするもので、毎年十月二十三日の夜から二十五日の満座まで勤まりました。

報恩講様が始まる前の日から、お寺の境内には露天商が並び、賑やかでした。

満座のお勤めが終わると「法楽相撲」が行われ、熱が入りました。

平成二十年の頃から、二日間に短縮されました。

 

「明日からじゃ言うがに、早、店屋(露天商)さんないっぱい、き(来て)とった(いましたよ)じゃ」

「うどん屋も、今年からき(きていますよ)とると、「とっ(栃丘)たん」の「黒田」も、柿んなむ(を)、並べとるぞ」

「赤メンメ(水)、えんしゅう(煙哨)、ばく(爆列弾)れったん、よぅよぅ(ヨウヨウ)、花火、バンカ(丸カルタ)、輪投げ、飴、ピストル、百連発、自動車の玩具、こんにゃく、今年から、パチンコぁ、五六台、来取った、ぜん(お金)欲しいのう、つび(坪池)きやら、つつく(土倉)らやら、赤毛やら、きのこぼや(木ノ窪)らから、ぐざった(おいでた)、えっけ(親戚)の人に、もろわん(いただきましょう)ならんのう」

「学校ぁ、すむ(終り次第)なり、ごぼに(寺に)、いくま(行き)いかい(ましよう)」

「ほかの在所の報恩講様にも親につんだ(連れだって)って、いって(行って)こまい(きましょう)かい」

「いって(行っ)も(ても)、澤川ほど、はんじょで(面白くありませんよ)ないぞ」「じいさ(年より)らち(達)もはんじょ(面白い)そうじゃがいし」

「だらで(馬鹿で)ない(ないのですか)がか、爺(お父)さら(さんたちが)ちゃ、輪投げして、ばあさ(お母さん達に)らちにやみ(  )かれ(怒られて)とる(おりますよ)がいし」

「ちごがいぞう(ちがうよ)、婆さらちに、番が回ってこん(こない)から(から)じゃ(ですよ)がいや」    おしまい

 

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コメント: 1
  • #1

    市君 (金曜日, 30 9月 2016 20:46)

    「赤メンメ(水)、えんしゅう(煙哨)、ばく(爆列弾)れったん」
    ああああああ!懐かしい 今は死語??
    後学の為に・・・ばく(爆列弾)れったん → ばく(爆列弾)れっだん